1人1台の端末と高速大容量通信ネットワークを活用した、個別最適な学びと協働的な学びを目指す「GIGAスクール構想」に基づき、国内でも学力調査などのCBT化が進められています。この背景にあると考えられているのが海外におけるCBTの普及です。ここでは、海外におけるCBTの普及状況や事例などを紹介します。
CBTによる学力調査が国際的な標準になりつつあると捉えられています。2015年調査より、PISA(OECDによる国際的な生徒の学習到達度に関する調査)がPBTからCBTに全面移行したためです。2019年調査よりTIMSS(IEA(国際教育到達度評価学会)による小学4年生と中学2年生(日本では)を対象とする国際共同研究調査)がPBTに加えCBTを導入した点も見逃せません。予定では、2023年調査からCBTに全面移行することになっています。国際学力調査ではCBTの普及が進んでいます。
※参照元:(pdf)文部科学省(https://www.mext.go.jp/content/20210719-mxt_chousa02-000016768-2.pdf)
CBTの普及が進んでいる国としてアメリカがあげられます。学校教育を対象とした学力調査ではPARCC(小学3年生から高校生を対象とする学力試験)でCBTが導入されています。入学者選抜試験では、学術系大学院への入学を希望する者を対象とするGREがCBTで実施されています。大学進学希望者を対象とするACTでCBT化の検討が進められていることもポイントです。CBTの普及が日本よりも早いペースで進んでいます。
※参照元:(pdf)文部科学省(https://www.mext.go.jp/content/20200203-mxt-senmon02-000004654_35.pdf)
フランスは、6年生学生評価(L‘évaluation des acquis des élèves de sixième)をCBTで全面実施しています。2017年における受験校は7,100校、受験対象者数は830,000人(うち98%が受験)です。受験教科は、フランス語と算数となっています。各教科の習熟度を、大学区よび全国区レベルで公表する点が特徴です。担当教員によるクラスの評価などが主な目的です。
参照元:(pdf)文部科学省 (https://www.mext.go.jp/content/20200727-mxt_chousa02-000008941_1.pdf)※参照元:(pdf)文部科学省(https://www.mext.go.jp/content/20200727-mxt_chousa02-000008941_1.pdf)
オーストラリアは、3・5・7・9年生を対象に2008年から実施している「全国評価プログラム-読み書きと計算能力-((National Assessment Program –Literacy and Numeracy :NAPLAN))」でCBTを導入しています。CBTの範囲は、NAPLAN ONLINEに参加している一部の学校のみです。受験教科はリーディング・ライティング・言語慣習・計算能力の4教科となっています。本試験は、政府・教育当局・地域社会などが、学生の教育成果を評価するため実施しています。
※参照元:(pdf)文部科学省(https://www.mext.go.jp/content/20200727-mxt_chousa02-000008941_1.pdf)
ここでは、海外におけるCBTの普及状況を紹介しました。普及状況は国や地域により異なりますが、国際学力調査や欧米諸国は日本より早いタイミングで積極的にCBTを導入している傾向があります。この流れを受けて、日本でもCBTの導入が進められています。今後は、PBTと並ぶ、あるいはPBTに代わる試験方式になるでしょう。以上を踏まえて、積極的に対応していくことが大切です。
以下の記事では、CBTの基礎知識とCBT運用代行会社を紹介しています。CBTの導入を進めたい方は参考にしてください。
CBT運用代行会社のうち、2023年2月時点で団体数や取引団体例など実績を確認できた2社を選定しました。国内の受験会場数にもご注目ください。
国内会場数 | 国内360カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
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国内団体実績 | 200団体以上 ※2023年2⽉時点 |
システムの カスタマイズ性 |
〇 内部開発対応 |
取引団体例 | 日本漢字能力検定・日商簿記・秘書検定・銀行業務検定試験・基本情報技術者試験・電気工事士・アマチュア無線技士など |
こんな団体に おすすめ |
全国各地の多くの都市でCBT試験を行いたい、実績ある質の高いサービスを求める団体・企業 |
国内会場数 | 国内約160カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
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国内団体実績 | 約30団体 ※2023年2⽉時点 |
システムの カスタマイズ性 |
- 記載なし |
取引団体例 | 米国認定損害保険士・米国公認管理会計士・EXIN認定試験・ASPPA・ABP・DSST・FINRA・SOA / CIAなど |
こんな団体に おすすめ |
世界へ試験を配信したい、世界進出のノウハウが欲しい団体・企業 |
※選定基準
2023.2.1時点、「CBT 運用代行(計8P)」「CBT試験(計14P)」でGoogle検索し、公式HPが上位表示したCBT運用代行会社8社のうち、国内における団体数・会場数が最多のCBTS、世界における配信数・会場数が最多のプロメトリックを選定。