CBTで問題になりやすいのがカンニングです。ここではCBTで起こりうるカンニングの手法とこれを防ぐ有効な対策を紹介しています。
CBTでも定番の手法といえるのが、カンニングペーパーの持ち込みです。具体的には、試験に関連する内容を書きこんだ小さなメモを持ち込む、免許証などに試験に関連する内容を書きこむなどが考えられます。また、手のひらなど、身体の一部に書きこむケースも少なくありません。
最近では、カンニングペーパーの代わりにスマートフォンなどを持ち込む受験者もいるようです。難易度は高いですが、成功すると試験会場でさまざまな情報を収集できます。また、外部の協力者と連絡を取ることも可能です。持ち込む方法として、長袖の中に隠す、上着の裏ポケットに忍ばせるなどが考えられます。
よく似た手法として、試験に使用している端末の活用があげられます。例えば、試験を受けているパソコンで情報を検索する、あらかじめ作成したカンニング用のファイルを試験中に確認するなどが考えられます。単純な手法ですが、CBTでは注意が必要です。
以上のほかでは、本来の受験者とは別の人物が試験を受ける替え玉受験も起こりえます。替え玉受験は、他のカンニング手法と同じく試験の公平性を損なう大きな問題です。
基本の対策といえるのが、試験官による確認の徹底です。受付時に受験票・本人確認書類・受験者を照らし合わせることで替え玉受験を防げます(自宅型の場合はWebカメラを使った確認)。また、持ち物チェックを適切に行うことで、カンニングペーパーやスマートフォンなどの持ち込みも防ぎやすくなります。
試験中は、会場を試験官が巡回することによりカンニングを予防できます。リスクの高い状況では、カンニングペーパーやスマートフォンを確認しにくいからです。また、CBTでは、試験会場に設置したカメラや端末に内蔵されたカメラで、受験者の不審な動きなどを確認することもできます。不審な動きを発見した場合は、音声やチャットで注意したり試験を強制終了したりすることが可能です。監視カメラを活用すれば、PBT以上に厳格な体制で試験を実施できるでしょう。
CBT運用代行会社の中には、AIを活用してカンニングを防いでいるところもあります。具体的には、受験者の目線を検知するAIで不審な動きを発見する、パソコン画面を検知するAIで不適切な検索行動を発見するなどが考えられます。巡回・監視カメラによる確認と併用することで、カンニングしにくい環境を作りやすくなります。
CBTで起こりうるカンニングの手法として、カンニングペーパーやスマートフォンの持ち込み、試験端末の活用、替え玉受験などがあげられます。運営者はこれらの対策が必要です。具体的には、試験官による確認、監視カメラによる確認、AIの活用などが考えられます。これらの対策でCBTの公平性を確保しましょう。
以下の記事では、CBT運用代行会社の選び方などを解説しています。CBTの導入を検討している方は参考にしてください。
CBT運用代行会社のうち、2023年2月時点で団体数や取引団体例など実績を確認できた2社を選定しました。国内の受験会場数にもご注目ください。
国内会場数 | 国内360カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
---|---|
国内団体実績 | 200団体以上 ※2023年2⽉時点 |
システムの カスタマイズ性 |
〇 内部開発対応 |
取引団体例 | 日本漢字能力検定・日商簿記・秘書検定・銀行業務検定試験・基本情報技術者試験・電気工事士・アマチュア無線技士など |
こんな団体に おすすめ |
全国各地の多くの都市でCBT試験を行いたい、実績ある質の高いサービスを求める団体・企業 |
国内会場数 | 国内約160カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
---|---|
国内団体実績 | 約30団体 ※2023年2⽉時点 |
システムの カスタマイズ性 |
- 記載なし |
取引団体例 | 米国認定損害保険士・米国公認管理会計士・EXIN認定試験・ASPPA・ABP・DSST・FINRA・SOA / CIAなど |
こんな団体に おすすめ |
世界へ試験を配信したい、世界進出のノウハウが欲しい団体・企業 |
※選定基準
2023.2.1時点、「CBT 運用代行(計8P)」「CBT試験(計14P)」でGoogle検索し、公式HPが上位表示したCBT運用代行会社8社のうち、国内における団体数・会場数が最多のCBTS、世界における配信数・会場数が最多のプロメトリックを選定。