何かしらの理由で一斉試験を行いたいケースは少なくありません。CBTは一斉試験に導入できるのでしょうか。導入の可否と一斉試験のポイントを解説します。
これまでCBTは随時試験が主流でした。随時試験は、受験者が試験の日時を選択できる方式です。この方式が主流だった理由は、十分な規模と設備を有する試験会場を全国各地に確保できなかったためです。一方で、試験主催者からCBTによる一斉試験を望む声は少なくありませんでした。一斉試験は、決められた日時に一斉に試験を行う方式といえるでしょう。CBT運用代行会社の中には、一斉試験に対応できる事業者が登場しています。つまり、事業者を選べば一斉試験にもCBTを導入できます。
一斉試験にCBTを導入する主なメリットは、問題1セットで試験を実施できることです。一斉に試験を実施するため、複数の問題セットを原則として必要としません。CBT導入前の準備を大幅に減らせる可能性があります。一斉に試験を実施するとことで、コストを抑えやすくなる点も魅力です。各種作業をまとめて行えるため、コストパフォーマンスに優れます。受験者が公平性を実感しやすい点も見逃せません。主催者側が公平性を担保する取り組みを実施していても、試験日が分散すると不公平さを感じる受験者が現れます。受験者間で疑いが生まれにくくなります。
CBTで一斉試験を行う場合、原則としてCBT運用代行会社への依頼が必要になります。一定の基準を満たすパソコン・通信環境などを各会場に揃えなければならないためです。試験の主催者が、これらを用意することは難しいでしょう。特に、広域に試験会場を設ける場合はハードルが高いと考えられます。手間やコストを考えると、CBT運用会社への依頼が現実的です。
CBT運用代行会社が対応できる一斉試験の規模は事業者で異なります。500名を上限としているところもあれば、1,000名を上限としているところもあります。CBTを導入する場合は、受験者数を想定して対応できる事業者を選択しなければなりません。依頼先で悩むときは、過去の実績を参考にするとよいでしょう。
受験者数とCBT運用代行会社が対応できる規模などの兼ね合いによっては、試験開始時間や試験日を複数設けなければならないことがあります。「一斉」にこだわりたい場合は、事業者を選定する段階から準備を進めなければなりません。CBT運用代行会社と相談しながら問題に対処していきましょう。
一斉試験は、決められた日時に一斉に試験を行う方式です。CBTでの対応は難しいと考えられてきましたが、試験会場が整備されたことで現在は対応できるようになっています。ただし、対応できる規模はCBT運用代行会社で異なります。条件を確認してから依頼することが重要です。
以下の記事では、実績豊富なCBT運用代行会社を紹介しています。一斉試験について相談したい方は参考にしてください。
CBT運用代行会社のうち、2023年2月時点で団体数や取引団体例など実績を確認できた2社を選定しました。国内の受験会場数にもご注目ください。
国内会場数 | 国内360カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
---|---|
国内団体実績 | 200団体以上 ※2023年2⽉時点 |
システムの カスタマイズ性 |
〇 内部開発対応 |
取引団体例 | 日本漢字能力検定・日商簿記・秘書検定・銀行業務検定試験・基本情報技術者試験・電気工事士・アマチュア無線技士など |
こんな団体に おすすめ |
全国各地の多くの都市でCBT試験を行いたい、実績ある質の高いサービスを求める団体・企業 |
国内会場数 | 国内約160カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
---|---|
国内団体実績 | 約30団体 ※2023年2⽉時点 |
システムの カスタマイズ性 |
- 記載なし |
取引団体例 | 米国認定損害保険士・米国公認管理会計士・EXIN認定試験・ASPPA・ABP・DSST・FINRA・SOA / CIAなど |
こんな団体に おすすめ |
世界へ試験を配信したい、世界進出のノウハウが欲しい団体・企業 |
※選定基準
2023.2.1時点、「CBT 運用代行(計8P)」「CBT試験(計14P)」でGoogle検索し、公式HPが上位表示したCBT運用代行会社8社のうち、国内における団体数・会場数が最多のCBTS、世界における配信数・会場数が最多のプロメトリックを選定。