まるっとお任せ!CBT運用代行入門 » CBTとは何か?基本情報を解説 » CBTの本人認証はどこまで進化したのか

CBTの本人認証はどこまで進化したのか

CBT試験の導入を検討する際に突き当たる疑問のひとつが、「なりすまし・替え玉受験はどう防がれているのか」という点です。

本記事では、CBTにおける本人確認の仕組みがどのように進化してきたのか、AI顔認証や複数の認証手段を組み合わせた例を交えながら解説します。

CBT試験における本人確認の基本と、なぜ重要なのか

CBTにおける本人認証とは、受験者が申込者本人であることを確認し、なりすまし受験を防ぐための認証プロセスです。多くのテストセンターでは、顔写真付き本人確認書類と受験者本人を照合する方法が基本的な本人確認手段として用いられてきました。運転免許証やマイナンバーカード、パスポートといった公的証明書を試験官が目視で確認し、受験票の情報と一致しているかをチェックする仕組みです。

この照合プロセスには、実は構造的なリスクも指摘されています。目視による本人確認では、確認するスタッフの判断に一定程度依存するため、確認精度を均一化することが難しいという課題があります。

本人確認の精度は、試験そのものの社会的信頼性に直結する要素だといえるでしょう。資格・検定試験は合格が対外的な能力証明として扱われるため、なりすましが発生すれば試験制度全体の信用に関わります。だからこそ、本人確認は「受付の一作業」ではなく、試験運営の根幹を支える業務として位置づける必要があります。

CBT試験での不正防止の仕組み
を見る

本人認証はどう進化している?受付・入室・受験時の認証例

近年は、この本人確認プロセスをAIやシステムで補強する動きが広がっています。実際にどのような技術が使われているのか、具体的な事例を見ていきましょう。

受付でのAI自動認証

CBT運用代行会社のプロメトリックは、御茶ノ水テストセンターの受付にAIによる自動認証システムを導入しています。運転免許証やマイナンバーカード、パスポートのICチップ内または券面上の顔写真データと、受験者本人の顔をAIエンジンでマッチングする仕組みです。なりすましの検知精度は99.99%、認証にかかる時間は約10秒強とされており、従来スタッフが目視で行っていた確認(受験者1名あたり約2分)と比べて、大幅な時間短縮と精度向上を両立しています。

※参照元:プロメトリック(https://www.prometric-jp.com/news/archives/10

入室・受験時の複数認証

デジタル庁が公募を行った技術カタログにプロメトリックのCBTサービスが掲載されています。ここでは、試験室への入室前に顔写真付き本人確認書類と受験者本人を照合し、さらに顔認証付きカードリーダーを使ってマイナンバーカード等との認証を行う仕組みが紹介されています。受験開始時にも、登録済みの顔写真による認証とID・パスワードによる確認を組み合わせており、こうした顔認証、本人確認書類、ID・パスワードなど複数の認証手段を組み合わせる設計は、なりすまし対策を強化する方法の一つです。

1つの認証方法だけに頼ると、証明写真のすり替えやなりすましのように、どこかで突破されるリスクが残ります。複数の認証を組み合わせることで、1つの認証方法だけでは確認できない情報も含めて本人性を確認でき、替え玉受験のリスクを低減しやすくなります。同カタログによれば、導入実績は50団体以上、年間の試験実施数は250万件規模にのぼり、大規模な試験運営において、複数の本人確認手段を組み合わせた運用が実際に行われていることが分かります。

受験中も継続するAI顔認証監視

印刷業界の資格試験などを手がけるJAGATのオンライン試験システムでも、AI顔認証の仕組みが取り入れられています。受験申込時に公的証明書の写真をアップロードし、テストセンターに設置されたパソコンでログインした後、AI顔認証システムが証明書写真と受験者本人の同一性を確認します。

本人確認を入室時の一度きりで終えてしまうと、試験開始後に受験者が別人と入れ替わったり、私物の資料を持ち込んだりしても気づけないリスクが残ります。本システムでは、試験中もWebカメラで受験者の顔・手元・パソコン画面が常時映るよう設置が求められており、入室後も受験者の顔を継続的に確認することで、開始時点だけでなく、受験中も本人が受験していることを確認できる点が特徴です。こうした「入室時+受験中」の二段構えの本人確認を自前で構築・運用するには、カメラの設置や運用ルールの策定、受験中の監視体制など、専門的なノウハウが必要になります。

※参照元:JAGAT教育出版(https://www.jagat.co.jp/cbt_system3.php

CBTのAI活用について
を見る

テストセンター型と自宅受験型(IBT)での認証の違い

IBTでは自宅などから受験するため、テストセンターのようにスタッフが対面で本人確認することができません。そのため、顔認証によるログインや試験中の顔確認など、システムを使って本人性を継続的に確認する設計が重要になります。創価大学通信教育部でも、試験・受講の開始前に顔認証を求める仕組みを導入しています(※)。

一方、テストセンター型では、会場スタッフや試験監督員による本人確認・受験状況の確認を組み合わせる運用が一般的です。そのため、AI顔認証や多要素認証といった技術は、人の目による確認を置き換えるものではなく、人的な監視体制を補強し、精度とスピードを高める役割として位置づけられています。

※参照元:デジタル・ナレッジ(https://www.digital-knowledge.co.jp/el-knowledge/cbt-exam/

CBTとIBTの違い
を見る

本人認証の高度化に、なぜ運用ノウハウが不可欠なのか

ここまで紹介してきたAI顔認証や多要素認証、ICカード連携といった技術は、いずれも自社単独でゼロから構築するのは容易ではありません。認証用の機材調達、既存の申込・決済システムとの連携、なりすまし検知の精度検証、さらには生体データを含む個人情報の管理体制まで、検討すべき項目は多岐にわたります。

つまりCBT運用代行会社を選ぶ際に重要なのは、「最新の認証技術を持っているかどうか」だけではありません。その技術を安定的に運用し続けられる実績とノウハウを持っているかどうかが、判断基準になります。AI顔認証や多要素認証をどれだけ高度化しても、それを安定的に運用できる体制がなければ意味がありません。だからこそ、本人確認体制を含めた運用実績のある運用代行会社への委託が、有効な選択肢となります。

CBTにおける個人情報保護の重要性
を見る

まとめ

CBT試験における本人確認は、身分証明書による目視照合という基本形から、AI顔認証や多要素認証を組み合わせた仕組みへと進化を続けています。プロメトリックやJAGATなどの事例からも、受付・受験開始時だけでなく、受験中まで本人性を確認する設計が実際に導入されていることが分かります。技術が進化する一方で、それを支える運用の複雑さも増しているのが実情です。CBT運用代行会社を選定する際は、認証技術の有無に加えて、運用実績や体制まで含めて確認することをおすすめします。

当サイトでは、国内・国外での実績が豊富なCBT試験運⽤代⾏会社を紹介しています。頼れるパートナー探しの参考にぜひご覧ください。

確かな実績を持つ
CBT運用代行会社2選はこちら

実績を持つCBT運⽤代⾏会社2選

CBT運用代行会社のうち、2023年2月時点で団体数や取引団体例など実績を確認できた2社を選定しました。国内の受験会場数にもご注目ください。

シー・ビー・ティ・
ソリューションズ
CBTS公式HPキャプチャ
引用元:CBTS公式HP(https://cbt-s.com/service/cbt/)
国内会場数 国内360カ所
47都道府県対応
※2023年2⽉時点
国内団体実績 200団体以上
※2023年2⽉時点
システムの
カスタマイズ性

内部開発対応
取引団体例
日本漢字能力検定・日商簿記・秘書検定・銀行業務検定試験・基本情報技術者試験・電気工事士・アマチュア無線技士など
こんな団体に
おすすめ
全国各地の多くの都市でCBT試験を行いたい、実績ある質の高いサービスを求める団体・企業

公式HPでCBTSの
特徴や事例を確認

電話で問い合わせる

プロメトリック
プロメトリック公式HPキャプチャ
引用元:プロメトリック公式HP(https://www.prometric-jp.com/)
国内会場数 国内約160カ所
47都道府県対応
※2023年2⽉時点
国内団体実績 30団体
※2023年2⽉時点
システムの
カスタマイズ性
-
記載なし
取引団体例
米国認定損害保険士・米国公認管理会計士・EXIN認定試験・ASPPA・ABP・DSST・FINRA・SOA / CIAなど
こんな団体に
おすすめ
世界へ試験を配信したい、世界進出のノウハウが欲しい団体・企業

公式HPでプロメトリックの
特徴や事例を確認

対象の電話番号を確認

※選定基準
2023.2.1時点、「CBT 運用代行(計8P)」「CBT試験(計14P)」でGoogle検索し、公式HPが上位表示したCBT運用代行会社8社のうち、国内における団体数・会場数が最多のCBTS、世界における配信数・会場数が最多のプロメトリックを選定。