CBT試験の導入において、多くの主催者が懸念するのが問題漏洩のリスクです。本記事では、CBTならではのデジタル技術を活用したセキュリティ対策や、人的な持ち出しを防ぐ監視体制など、問題漏洩を未然に防ぐための具体的な仕組みについて解説します。
従来のような紙の試験であれば問題用紙そのものが流出するリスクがありましたが、デジタル化されたCBT試験においても、受験者が記憶に頼って問題を外部に公開したり、超小型カメラなどのスパイウェア的なデバイスを用いて画面を撮影したりするリスクは完全には消えません。特に近年ではウェアラブルデバイスの進化により、眼鏡型や腕時計型の端末で撮影を試みる手口も想定されるため、試験主催者にとっては非常に頭の痛い問題といえるでしょう。画面上に表示される情報はデータとしてコピーされなくとも、視覚的に盗まれてしまう可能性があるという点で、アナログ・デジタル双方の視点から対策を考える必要があります。
CBT試験はインターネット回線を通じて問題データの送受信を行うため、通信経路におけるデータの盗聴や改ざん、あるいはサーバーそのものへのサイバー攻撃といった脅威が懸念材料として挙げられます。万が一、試験問題が格納されているデータベースへ不正にアクセスされてしまえば、試験実施前に全ての問題が流出するという最悪の事態にもなりかねません。また、外部からの攻撃だけでなく、システムを管理する内部の人間による意図的なデータ持ち出しといったリスクも考慮する必要があり、物理的な媒体を使わないからこその高度な情報セキュリティ対策が求められているのです。
CBT試験には、膨大な問題プールの中から受験者ごとに異なる問題をランダムに出題する仕組みを持つものが多く存在します。これにより、仮にある特定の受験者が問題を不正に入手してSNSなどで拡散させたとしても、他の受験者には全く別の問題が出題されるため、漏洩情報の価値そのものを無効化することが可能です。さらに、項目応答理論(IRT)を用いて問題ごとの難易度や識別力を数値化し、どの組み合わせで出題されても能力測定の精度を一定に保つ技術も普及しています。単に問題を隠すだけでなく、漏れても試験が成立するように設計されている点は、紙の試験にはない大きな強みといえるでしょう。
CBT試験を実施する際には、一般的なWebブラウザではなく、試験用に開発された専用のアプリケーションやセキュアブラウザを使用することが一般的です。この専用システムでは、試験中に他のWebサイトを閲覧したり、キーボードのコピー&ペースト機能を使ったりといった操作がシステムレベルで制限されており、画面キャプチャを撮ることさえ不可能です。加えて、サーバーと端末間の通信はすべてSSLなどの暗号化技術によって保護されているため、第三者が通信内容を傍受して問題を盗み見ようとしても解読することはできません。このように、アプリケーションと通信の両面から強固なプロテクトが施されています。
全国に設置されたCBTテストセンターでは、厳格な本人確認手続きを経てからでなければ入室できない仕組みになっており、いわゆる「替え玉受験」を未然に防いでいます。また、試験室の内部には監視カメラが設置されているほか、専門のトレーニングを受けた試験監督官が常に巡回やモニタリングを行っているため、不審な挙動があれば即座に発見することが可能です。自宅受験型とは異なり、第三者の目が常に光っている環境で実施されるため、不正行為を働く心理的なハードルは極めて高いといえます。システムだけでなく、人の目による監視体制も組み合わせることで、セキュリティレベルをさらに高めているのです。
CBT試験会場では、試験室への私物持ち込みが厳しく制限されており、スマートフォンや腕時計、参考書、メモ用紙などはすべて試験室外のロッカーに預けることが義務付けられています。受験者が手元に置けるのは、本人確認書類や会場側が用意したメモボードなどに限定されるため、カメラ機能付きデバイスで画面を撮影したり、外部と連絡を取り合ったりする手段は物理的に絶たれているのが現状です。どれほどテクノロジーが進化しても、最終的には物理的な遮断措置が最も確実な漏洩対策となるため、多くのテストセンターでは空港のセキュリティチェックに近い厳格さで持ち込み制限を徹底しています。
CBT試験はデジタルデータであるからこそ、高度なセキュリティ技術と物理的な監視体制を組み合わせ、問題漏洩を強固に防いでいます。システムによるアクセス制御とテストセンターでの厳格な運用により、主催者様は安心して試験を実施することが可能です。
当サイトでは、CBTに関する幅広い情報を発信しています。以下の情報もぜひ参考にしてください。
CBT運用代行会社のうち、2023年2月時点で団体数や取引団体例など実績を確認できた2社を選定しました。国内の受験会場数にもご注目ください。

| 国内会場数 | 国内360カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
|---|---|
| 国内団体実績 | 200団体以上 ※2023年2⽉時点 |
| システムの カスタマイズ性 |
〇 内部開発対応 |
| 取引団体例 | 日本漢字能力検定・日商簿記・秘書検定・銀行業務検定試験・基本情報技術者試験・電気工事士・アマチュア無線技士など |
| こんな団体に おすすめ |
全国各地の多くの都市でCBT試験を行いたい、実績ある質の高いサービスを求める団体・企業 |

| 国内会場数 | 国内約160カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
|---|---|
| 国内団体実績 | 約30団体 ※2023年2⽉時点 |
| システムの カスタマイズ性 |
- 記載なし |
| 取引団体例 | 米国認定損害保険士・米国公認管理会計士・EXIN認定試験・ASPPA・ABP・DSST・FINRA・SOA / CIAなど |
| こんな団体に おすすめ |
世界へ試験を配信したい、世界進出のノウハウが欲しい団体・企業 |
※選定基準
2023.2.1時点、「CBT 運用代行(計8P)」「CBT試験(計14P)」でGoogle検索し、公式HPが上位表示したCBT運用代行会社8社のうち、国内における団体数・会場数が最多のCBTS、世界における配信数・会場数が最多のプロメトリックを選定。