CBTに用いられるものとして「等化」があります。等化とはなにか、用いるメリットはなにかについて解説します。
等化とは、異なるテストの得点を比較するための手法のことをいいます。
例えば、異なる年に行われたテストで80点を取った人と70点を取った人がいた場合、70点を取った人が受けたテストのほうが難易度が高ければ、80点を取った人のほうが優れているとは限りません。
そこで、得点を比較するために行われるのが、等化と呼ばれる統計的操作です。
等化の方法はいくつかあります。例えば、第1回試験と第2回試験を比較する場合、両方を受験した受験者の情報を分析して等化する方法があります。
等化した結果、同じ難易度を基準とした場合に何点となるか採点し直すことで正しく評価することが可能です。
CBTはインターネットを使ったオンライン試験ということもあり、会場で開催するものと比較して柔軟に試験日程を選択できるのが魅力です。複数回の試験も実施しやすくなりますが、ここで問題となるのが試験によって異なる難易度に関することが挙げられます。
異なる試験で同一の問題を出してしまうと、先に試験を受けた人が情報を漏えいさせてしまい、2回目以降に受験する人が有利になってしまうこともあるでしょう。
そこでCBTを行う場合は内容の異なるテストを複数用意しておくのが一般的です。テストによって難易度の差が出てしまうのは避けられませんが、そういった場合も等化を用いることで正しく評価できるようになります。
試験を行った結果、前回よりも平均点が高くなる、または低くなることがあります。この時、テストの難易度が関係しているのか、受験者の優秀さが関係しているのか判断できません。
こういった場合、正答率が判明している共通問題を入れておくことにより、その問題にどの程度正解したのかで試験の難易度と受験者の優秀さのどちらが影響したのか判断可能になります。
そうすることで合格基準を何点にすれば良いかが見えてくるのもメリットです。
内容の異なる試験を用意する場合、それらの難易度を完璧に同じにするのは不可能なことです。そのため、受験者側からすると、点数が悪かった場合に「自分が受けた試験の時だけ難易度が高かったのではないか」と不満を感じてしまうこともあります。
ですが、等化を用いることにより難易度のばらつきが調整されるため、このような不満を抱えにくくなるのもメリットです。試験の公式ホームページ上などで等化を用いていることをお知らせしておくのも良いでしょう。
等化を行うことで異なる試験であっても正しく受験者間の得点を比較できるようになります。これは、受験者から「今回のテストが難しすぎたから落ちた」といったクレームが発生するのを抑えることにもつながるでしょう。
試験を開催する側にとっても受験する側にとっても正当な評価につながるために重要なものといえます。まだ導入していない場合は導入していくことを検討してみると良いでしょう。
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