試験の申し込み、試験会場や資材の手配、出題、採点、合格発表といった試験にかかわる業務のワークフロー全体をコンピュータ化する「CBT」。ここでは従来の問題用紙と解答用紙を使った試験からCBTに移行した場合、どのようにコストが削減できるかについてまとめています。CBT運用会社への依頼を検討している試験主催者の方はぜひ参考にしてください。
従来の紙ベースの試験・検定では、さまざまな試験ごとに受験票や問題・解答用紙、会場に貼りだす注意事項の掲示物など資材の準備が必要です。
その印刷にかかる費用のほか、保管や配送、紛失・漏えいしないための管理にも費用がかかってきます。しかしコンピュータによる試験であるCBTなら紙はほとんど使用しないため、コストが大幅に削減できます。
従来の試験では、試験当日、試験の説明や問題・解答用紙配布、時間計測、解答用紙の回収などを試験監督官が行います。会場、また試験室ごとに人員を用意するため、大きな人件費がかかります。
CBTシステムではそれらすべてをコンピュータ上で行うため、試験実施に関わる人件費をカットできます。
当日の試験実施だけでなく、採点し結果を受験者に通知する、などの業務も従来の試験では人が行っていましたが、CBTではシステム化され、試験終了とともに採点し結果を即時報告することも可能。運営にかかる時間や経済的負担の削減が可能です。
紙ベースで行う試験では、問題用紙・解答用紙などを各会場に輸送し、また試験後に事務局に返送するための配送費がかかりますが、CBT試験ではコンピュータ上で試験が完結するため不要になります。問題・解答用紙だけではなく、受験者への受験票の郵送、結果通知などの郵便料金も不要になります。
また従来の試験ではエリア内での受験者が少数しかいなくても、会場や試験監督を手配し、資材を制作し配送しなければなりませんでしたが、CBTでは多くの場合受験者数×利用費でコストを計算します。無駄な会場費は発生しません。
CBTでは受験者の試験申込・受験料回収・試験会場手配・試験当日の運営・採点・結果通知など、試験に関わる業務フローのほとんどについて業務委託が可能です。紙試験からCBTへ移行する事で、業務のスリム化による大幅なコスト削減が叶うでしょう。
CBTを導入するには、会場手配ができ、専門知識を持つ運用代行会社に依頼するとよいでしょう。
運用代行会社を選ぶ際には、試験を受けられる施設(テストセンター)が全国にどれだけあるのか、また試験運営業務のノウハウは持っているのか、取引先や今までの実績はどうかなどに目を向けて、安心して業務をお任せできる運用代行会社を選びましょう。
CBT運用代行会社のうち、2023年2月時点で団体数や取引団体例など実績を確認できた2社を選定しました。国内の受験会場数にもご注目ください。
国内会場数 | 国内360カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
---|---|
国内団体実績 | 200団体以上 ※2023年2⽉時点 |
システムの カスタマイズ性 |
〇 内部開発対応 |
取引団体例 | 日本漢字能力検定・日商簿記・秘書検定・銀行業務検定試験・基本情報技術者試験・電気工事士・アマチュア無線技士など |
こんな団体に おすすめ |
全国各地の多くの都市でCBT試験を行いたい、実績ある質の高いサービスを求める団体・企業 |
国内会場数 | 国内約160カ所 47都道府県対応 ※2023年2⽉時点 |
---|---|
国内団体実績 | 約30団体 ※2023年2⽉時点 |
システムの カスタマイズ性 |
- 記載なし |
取引団体例 | 米国認定損害保険士・米国公認管理会計士・EXIN認定試験・ASPPA・ABP・DSST・FINRA・SOA / CIAなど |
こんな団体に おすすめ |
世界へ試験を配信したい、世界進出のノウハウが欲しい団体・企業 |
※選定基準
2023.2.1時点、「CBT 運用代行(計8P)」「CBT試験(計14P)」でGoogle検索し、公式HPが上位表示したCBT運用代行会社8社のうち、国内における団体数・会場数が最多のCBTS、世界における配信数・会場数が最多のプロメトリックを選定。